NORiKO ICHiKAWA*
 
Profile

  市川倫子(いちかわ・のりこ)

東京芸術大学卒業、同大学院修了。浅野千鶴子、戸田敏子、ジェラール・スゼーの各氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科在学中そのに優れた才能を認められ、毎日学生音楽コンクール東日本第1位を受賞。一躍脚光を浴び、コンサート活動を開始する。1970年、二期会オペラ公演「カルメン」のミカエラ役で華々しいデビューを飾り、マスコミはその天性の美声と可憐な容姿を絶賛する。

日本初演となるR・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」で難役ツェルビネッタを演じ、卓越したテクニックと華やかな舞台でオペラ界にセンセーションを巻き起こす。さらに「ランメルモールのルチア」のタイトルロール、「魔笛」の夜の女王、「フィガロの結婚」のスザンナ、「セヴィリアの理髪師」のロジーナ、「ホフマン物語」のオリンピアなどの大役を次々とこなし、我が国リリコ・コロラトゥーラの第一人者としての地位を築き上げる。

1973年、文部省派遣留学生としてウィーンに留学。ヨーロッパ各地にて研鑽を積む。帰国後、第93回「毎日ゾリステン」にブラームス、R・シュトラウスの歌曲でデビュー。1990年、1stアルバム「ヴェニスの謝肉祭」(音楽の友社)をリリース。同年11月、ピアノにダルトン・ボールドウィン氏を迎えてデビュー20周年記念リサイタルを開催。翌1991年にはウィーン、コンツェルト・ハウスにてウィーンフィルの首席クラリネット奏者を務めるペーター・シュミドール氏と共演を果たす。1997年にはカーネギーホールのウェイル・リサイタルホールにて念願のニューヨークデビューを実現し、NYコンサート・レビュー誌でも賞賛を得る。

毎年、海外公演を含めたリサイタルのほか、「第九」や宗教音楽のソリストとして国内著名オーケストラにゲスト出演し、常に聴衆を沸かせる第一線のアーティストとして君臨。日本テレビ「今日の出来事」のエンディングテーマソングなど、テレビやラジオでも活躍し、クラシックファンだけではなく幅広いファン層に支持されている。天賦の才と高度な技術に裏打ちされた表現豊かな歌唱は円熟の時を迎え、魅力あふれる人柄とも相まって聴衆を感動と夢の世界に誘う。

東京音楽大学名誉教授、二期会会員、東京室内歌劇場会員、NHK全日本合唱コンクール審査員。


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